Linuxにおける軽量Window Manager各種の紹介
軽量というよりはただ古いだけ(?)のWindow Managerを色々インストールして試してみました.Windowsもこうやって色々と着せ替えられたらいいですね・・・.
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タイル型WM
タイル型WMでは全てのウィンドウが隙間なく自動で配置されます.また,キーボードだけで全ての操作を行えるように設計されているので非常に快適です.
StumpWM
WM自体がCommon Lispで実装されていて,設定ファイルも全てCommon Lispで記述する必要がある,Emacs中毒のShawn Bettsさんによって開発されたWMです.当然キーバインドはEmacsびいきで,Emacsが好きな人ならすぐに馴染めると思います.
特筆すべき点:AutoHotkey on Linux?
StumpWM(やRatpoison)では特定のキーバインドに対してマウス移動・キー入力といった機能を割り当てることができます.AutoHotkeyの豊富な機能には及びませんが,それに近いことがLinux上でも再現可能です.使えるコマンドは次のとおりです.
マウス移動 | ratwarp X Y |
マウスクリック | ratclick |
キー入力 | insert STRING |
キーバインド送信 | meta KEY |
MsgBox | echo STRING |
詳しくはマニュアルを参照して下さい.主に次の2つのページから引用しました.
例えば,C-M-1 でパスワードなどの何らかの文字列を入力する機能は次のスクリプトで実現できます.
(in-package :stumpwm) (define-stumpwm-command "insert-mypassword" () (run-commands "insert your-password" "echo Insert my password!")) (define-key *top-map* (kbd "C-M-1") "insert-mypassword")
このスクリプトを .stumpwmrc に書き込み, C-t ; で loadrc を実行するとキーバインドが有効になります. 普段から emacs-lisp を読み書きする方であれば,EmacsがそのままWindow Managerの機能を持ったかのような感覚に感動しているのではないでしょうか. Emacsが好きな方にはStumpWMは非常にお勧めできるWMの1つです.
Awesome
マウスでの操作も意識しているような印象
タイル型以外
Fluxbox
キーバインドを色々と設定できるようですが面倒くさくなってやめました.
TWM
機能が無いのでとにかく軽い緊急用WMです.
VTWM
TWMに仮想デスクトップを加えたようなWMです.フルスクリーンでしかソフトを使わないなら快適・・・かもしれません.
Sawfish
昔のGNOMEで標準WMだったこと,Lispっぽいスクリプト言語を使えることに釣られて使ってみました.あんまり設定しなかったのでよく分かってません.
IceWM
すごく軽いのにWindows Vistaっぽい見た目にも出来るWMです.